1: 2023/09/16(土) 10:08:57.40 ID:4Em+mdgvd
リビア洪水の被災者、「その時」を語る
これほどの大惨事となった洪水の発端は、10日からの大雨だった。
デルナで暮らす会計士フサム・アブデルガウィさん(31)は11日午前2時半ごろ、犬がほえる声で何かがおかしいと感じた。
外は真っ暗だった。寝床を出て、寝ぼけ眼で下の階に様子を見に行くと、足下に水を感じた。
玄関を開けると、水がどっと流れ込み、ドアが外れた。同居している弟イブラヒムさん(28)と裏口に急いだ。そこで目にしたのは、「無惨な、想像を絶する光景だった。死そのものよりひどかった」。現在はアル=クバ市にいるフサムさんは、電話取材でそう話した。
「女性や子どもの死体が、目の前を流れていった。車や家全体が流されていた。死体が、私たちの家の中にも流れ込んできた」
フサムさんとイブラヒムさんも流された。水は想像以上に速かった。数秒のうちに兄弟は150メートル近く引き離された。
イブラヒムさんは、電柱にまだつながった状態の電線に、どうにかにつかまった。何かに引っかかって動けなくなっていたフサムさんへそのまま近づくと、兄弟は電線をロープのように使い、近くの5階建てビルの中に3階の窓から入った。屋上に上がり、洪水が過ぎるのを待った。
「私たちがいた地域は、街の中でも比較的高いところだった」とフサムさんは話した。「低いところでは、5階や6階にいても、誰も生き残れなかったのではないか。神がその人たちに慈悲を与えてくださいますように」。
洪水はデルナ郊外の二つのダムの決壊が引き金となった。ダムの水は激流となって市の中心部に流れ込んだ。
同市の学生ラフマ・ベン・ハイヤールさん(18)は、「デルナは水で二つに分断され、その間にあったものは全部なくなった」と話した。彼女は屋上に避難して無事だった。「中間にいた人たちはみんな死んだ」。
これほどの大惨事となった洪水の発端は、10日からの大雨だった。
デルナで暮らす会計士フサム・アブデルガウィさん(31)は11日午前2時半ごろ、犬がほえる声で何かがおかしいと感じた。
外は真っ暗だった。寝床を出て、寝ぼけ眼で下の階に様子を見に行くと、足下に水を感じた。
玄関を開けると、水がどっと流れ込み、ドアが外れた。同居している弟イブラヒムさん(28)と裏口に急いだ。そこで目にしたのは、「無惨な、想像を絶する光景だった。死そのものよりひどかった」。現在はアル=クバ市にいるフサムさんは、電話取材でそう話した。
「女性や子どもの死体が、目の前を流れていった。車や家全体が流されていた。死体が、私たちの家の中にも流れ込んできた」
フサムさんとイブラヒムさんも流された。水は想像以上に速かった。数秒のうちに兄弟は150メートル近く引き離された。
イブラヒムさんは、電柱にまだつながった状態の電線に、どうにかにつかまった。何かに引っかかって動けなくなっていたフサムさんへそのまま近づくと、兄弟は電線をロープのように使い、近くの5階建てビルの中に3階の窓から入った。屋上に上がり、洪水が過ぎるのを待った。
「私たちがいた地域は、街の中でも比較的高いところだった」とフサムさんは話した。「低いところでは、5階や6階にいても、誰も生き残れなかったのではないか。神がその人たちに慈悲を与えてくださいますように」。
洪水はデルナ郊外の二つのダムの決壊が引き金となった。ダムの水は激流となって市の中心部に流れ込んだ。
同市の学生ラフマ・ベン・ハイヤールさん(18)は、「デルナは水で二つに分断され、その間にあったものは全部なくなった」と話した。彼女は屋上に避難して無事だった。「中間にいた人たちはみんな死んだ」。
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